宇宙電波懇談会シンポジウム2013 3rd circular


宇宙電波懇談会シンポジウム2013 First circular
宇宙懇談会シンポジウム2013 Second circular

開催趣旨


SKAはオーストラリアおよび南アフリカに建設するセンチ波・メートル波の大型電波干渉計であり、 国際協力によって建設準備が進められています。既存装置の50倍上回る感度・3桁にまたがる広波長 帯域により、

1. 宇宙の暗黒時代
2. 宇宙論・銀河進化
3. 宇宙磁場
4.重力理論検証
5.宇宙生命

などに関し、天文学上重要な発見が期待されています。そのため日本においても注目され、2008年より 日本国内にSKAコンソーシアムが結成され、有志による準備研究・基礎開発が進められています。 今年2013年には2010年に引き続きSKAを日本学術会議のマスタープランとして提案し、より具体的な 参入の検討が始まっています。

本シンポジウムではSKAの最新状況と目指す科学的な成果、そして日本国内での活動の紹介とそれら の議論を通して、国内の電波天文学コミュニティーがSKAのもたらすであろう成果とその科学的な 重要性についての理解を深め、日本の電波天文学の大型将来計画としてSKAをどのように位置づける か、さらに具体的参入に向けた方策についても議論したいと思います。

日時・場所


日時: 2013稔12月18日(水)10時-19日(木)17時 (開始・終了時刻は予定)
場所: 国立天文台三鷹 大セミナー室
テーマ: SKA計画

プログラム案

12月18日(水) 10:00-17:30
趣旨説明 半田利弘(10分)
・SKA概要(国際的進捗状況・計画概要/重要文書の紹介)
10:00-10:40
                ・SKA概要・重要文書 中西 裕之 (20分+10分)
・SKAの科学的魅力1 10:40-11:30
                ・Epoch of Reionization(EoR) 杉山 直 (40分+10分)

--------------------<昼食>11:30-13:00--------------------

・SKAの科学的魅力2 13:00-16:40
       ・SKAと重力-パルサーによる重力波直接観測と重力理論検証- 井岡 邦仁 (40分+10分)
       ・SKAによる宇宙論 高橋 慶太郎 (30分+10分)
       <休憩>  14:30-14:50
       ・SKAが拓く銀河進化研究の新展開 竹内 努 (30分+10分)
       ・SKAで目指す宇宙磁場研究の地平線 赤堀 卓也(30分+10分)
       <休憩>  16:00-16:30
・議論 16:30-17:30
         SKAの魅力・SKAの具体的参加について
         -導入:Board meeting、NAOJの対応 小林 秀行(20分)
・懇談会 18:00-20:00 於コスモス会館食堂

12月19日(木)9:00-17:00
・SKAの科学的魅力3 9:00-10:20
       ・アストロバイオロジーにおける研究動向とSKAへの期待 大石 雅寿 (30分+10分)
       ・星形成・星間媒質研究の視点から 犬塚 修一郎 (30分+10分)
       <研究>10:20-10:40
       ・SKAによる局所銀河群銀河のダイナミクス 千葉 柾司 (30分+10分)
・国内における活動 11:20-12:05
       ・日本SKA コンソーシアムの概要 半田 利弘 (10分+5分)
       ・国際SWGの報告 竹内 努 (20分+10分)
・昼食 12:05-13:30
・国内におけるSKAに関するサイエンス・開発(一般講演)13:30-15:00
       ・ファラデートモグラフィー:広帯域電波観測による新たな宇宙磁場観測法 出口 真輔 (20分+10分)
       ・水素原子ー水素分子の転移:観測の最前線 福井 康雄 (20分+10分)
       ・SKAとALMAとの連携 河野 孝太郎 (20分+10分)
       <休憩>  15:00-15:20
・総合討論 15:00-16:50
       ・電波天文学の大型将来計画におけるSKAの位置づけ 15:20-16:05
       - 導入:2022年問題(NRO, ALMA, ASTE, VERAの10年後) 奥村 幸子 (15分)
       ・SKAへの具体的参加に向けて 16:05-16:50
       - 導入:個々のSKAサイエンス・開発における問題点 半田 利弘 (10分)
・まとめ 16:50-17:00
(各講演のかっこの中は講演時間+質疑応答)

ポスター講演


1.「NICT/Kashimaにおける3-15GHzの広帯域受信」岳藤 一宏
2.「銀河のFaraday dispersion function」田代 雄一
3.「宇宙線パーカー不安定性の非線形発展」工藤 哲洋
4.「Probing small scale fluctuation with 21cm absorption line」島袋 隼士
5.「HI mass intensity mapping using radio continuum and HI line simulation 」島袋 隼士
6.「初期偏向角によるFaraday Tomographyの不確定性」熊崎 亘平
7.「SAGE calibrationによる系外電波源除去」熊崎 亘平
8.「宇宙初期磁場と21cmシグナル」市來 淨與
9.「SKA帯域における日本の太陽電波観測」岩井 一正
10.「宇宙論における宇宙磁場の制限」山崎 大
11.「臼田64mを使った低周波電波天文学の現状」村田 泰宏
12.「宇宙線の影響を考慮した磁気浮力不安定性の2次元、3次元モデルの成長比較」那須田 哲也
13.「X線形態分類に基づく銀河団磁場の性質」小澤 武揚
14.「系外銀河の星間ガスと磁場で見る渦状腕の比較」安楽 健太
15.「Tidbinbilla 70m 電波望遠鏡」堀内 真司
16.「スペースからの低周波観測の検討」岩田 隆浩
17.「パルサーの距離測定による銀河系電離ガス分布」亀谷 收
18.「北欧のEISCAT_3Dレーダー計画(多点VHF帯電波観測)について」小川 泰信
19.「Engineering WG ソフトウェアグループの活動報告:Faraday tomography の話題を中心に」倉山 智春

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